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3年目を迎えて

2020年3月22日に中国新聞掲載とともに始まった「旧舞のとびら」。
あれから2年が経過し,3年目を迎えます。

2年目。
正直,満足のいく活動はできませんでした。
しつこく続く新型コロナウイルスの脅威にさらされ身動きも取れず。
昨年中旬から今年初旬までは,進路関係で活動に専念できず。
2年目にして様々な障壁にぶつかりました。

しかし,活動開始時のあの想い。あの熱意は失っていません。
それどころか,2年経った今,より一層メラメラと燃え上がっています。

少子高齢化や過疎化等の社会問題の影響をダイレクトに受ける神楽。
公的機関からの支援はごく一部で,自助努力を求め続けられる神楽団体。
慢性的な資金不足や後継者不足に拍車をかけています。
本来であれば諸問題の解決策となるべき文化財の活用も,偏向的な観光資源化により,格差を拡大する結果に。

神楽文化を発展させるには,観光資源化・商業化は必要です。
ただし,「伝統芸能」と謳うのであれば文化保全の動きもあるべきです。
文化的価値の保全・向上のためには,“守る”ことも必要です。

2年以上続くコロナ禍。
1年以上,奉納・公演はもちろん,練習さえもできていない神楽団体も多くあります。
神楽団体は今,存続できるか否かの境地に立たされています。
「練習を再開して,もしクラスターが発生してしまったら…。」
「奉納・公演をして,もしクラスターが発生してしまったら…。」
そんな不安にずっと苛まれていることでしょう。

まさに神楽そのものを守り切れるか。
神楽団関係者のみならず,神楽を愛する1人1人がその境地に立たされています。
我々が,考え,行動しなければなりません。

現在,神楽文化を“守る”事業拡大のために各所へ働きかけをしております。
諸事情で,みなさんにお伝えするにはもうしばらく時間がかかる予定ですが,更なるステップアップのための充電期間と考えて頂ければ幸いです。

ここまで厳しい現実を突きつけるような内容になってしまいましたが,1つ良いニュースもあります。

とびらじお」再開します!

約2か月間お休みをしていた「とびらじお」が3月26日(土)に帰ってきます。
久々の配信ですので,トラブルなんかもあるかもしれませんが,ぜひ生で聞いていただければ幸いです。
新コーナーも始まります!
そちらも併せてお楽しみに!

最後は告知になってしまいましたが,このように3年目を迎えられたのは,ご支援いただいた皆様一人一人のおかげです。
心より御礼申し上げます。

そして,これからもご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

旧舞のとびら 代表 西江 亜偉斗

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